川崎重工業
日本は島国ということもあり、古くから造船業が盛んでした。
そしてこうした伝統は今現在も受け継がれており、多くの造船会社がしのぎを削っています。
そんな造船業界の中で、押しも押されぬ存在となっている会社があります。
それが、神戸市に本社を置く川崎重工業です。
ここでは、この川崎重工業の会社概要と沿革を紹介していきたいと思います。
川崎重工業の会社概要
まずは、会社概要から紹介していきます。
尚、以下に提示するデータは全て平成28年の3月31日時点のものとなります。
- 会社名:川崎重工業株式会社
- 設立年月日:1896年10月15日
- 東京本社所在地:〒105‐8315 東京都港区海岸一丁目14-5
- 神戸本社所在地:〒650-8680 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号神戸クリスタルタワー
- 代表者:金花芳則(代表取締役社長執行役員)
- 資本金:104484百万円
- 発行済株式総数:167080532株
- 上場市場:東証1部、名証1部
- 連結売上高:1574242百万円
- 従業員数:35805人(連結) 16423人(単独)
- 従業員平均年齢:38.4歳
- 平均年収:707万円
以上が、川崎重工業の会社概要となります。
ここに挙げたデータは、どれも日本の造船会社としてはトップクラスのものです。
これらのデータを踏まえて考えると、川崎重工業は住友重機械工業、三菱重工業、IHIと並んで日本の造船業のトップ4に位置していると言うことができます。
川崎重工業の沿革
続いて、これまでの会社の沿革について取り上げていきます。
こちらのデータは、平成27年までのものとなります。
- 1878年:川崎正蔵が川崎築地造船所(東京)を開設
- 1896年:株式会社川崎造船所(神戸)を創立し、初代社長に松方幸次郎が就任する
- 1897年:川崎造船所の第一番船である伊豫丸が進水
- 1902年:神戸工場第1ドックである乾ドックが完成
- 1919年:船舶部を分離して、川崎汽船を設立
- 1922年:同社初の航空機である乙式一型偵察機が完成
- 1939年:社命を川崎重工業株式会社に変更
- 1941年:戦闘機「飛燕」の生産を開始
- 1950年:製鉄部門を分離して、川崎製鉄を設立
- 1969年:国産初の産業用ロボットである川崎ユニメート2000が誕生
- 1973年:ジェットスキーの販売を開始
- 1975年:米国でモーターサイクルの生産を開始
- 1986年:米国で鉄道車両の生産を開始
- 1988年:米国で建設機械の生産を開始
- 1996年:創立100周年を迎える
- 2002年:船舶部門が川崎造船として分社独立し、精機部門がカワサキプレシジョンマシナリとして分社独立
- 2003年:破砕機事業部門がアーステクニカとして分社独立
- 2005年:プラント部門がカワサキプラントシステムズとして分社独立
- 2006年:環境部門がカワサキ環境エンジニアリングとして分社独立
- 2009年:建設機械部門がKCMとして分社独立
- 2010年:川崎造船、カワサキプレシジョンマシナリ、カワサキプラントシステムズを再統合
- 2015年:KCMを日立建機グループに譲渡
以上が、川崎重工業がこれまで歩んできた沿革です。
川崎重工業には、神戸を代表する企業として、そして日本有数の造船会社として今後も更なる飛躍が期待されます。